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  • 2026.02.20 CJPF AWARD 2026の受賞者が決定しました。
  • 2026.03.02 CJPF AWARD 2026の表彰式を行いました。

Outline

日本の魅力を海外に伝えるムービーと日本の新しい価値や魅力を創出し海外に展開するプロジェクトを募集し審査。ムービーとプロジェクトの2部門における表彰作品・取組を決定いたしました。

内閣府では、官民・異業種連携の強化を図る「クールジャパン官民連携プラットフォーム(CJPF)」の取組を通じ、クールジャパンの優れた取組の発掘・発信、異業種間の連携を促進しており、その活動の一環として、クールジャパンの担い手の皆様を応援するため、日本の魅力の発信の優れた取組を表彰する「クールジャパン・プラットフォームアワード」を毎年実施しています。本アワードは、日本の新しい価値や魅力を創出し海外に展開するプロジェクトと、日本の魅力を海外に伝えるムービーを募集し、プロジェクトとムービーの2部門における作品を表彰するものです。訪日外国人観光客数は昨年4,200万人を超え、旅行消費額も約9.5兆円と、いずれも過去最高を記録しました。コンテンツ分野もアニメやマンガを筆頭に、実写映画、音楽やドラマも世界各国で人気を博しています。さらに、食やファッション、ビューティなど多岐に渡る分野が海外から注目を集め、経済の拡大に寄与しています。2024年6月に決定した「新たなクールジャパン戦略(※1)」では、クールジャパン関連産業の一層の海外展開と、日本ファンの拡大を目指す方針が示されました。これらの目標を達成するためには、取組の量的な拡大に加え、高い体験価値を提供する高付加価値化など、質的側面にも着目した施策を推進していきます。クールジャパン官民連携プラットフォーム(CJPF)は、日本の魅力を海外に発信、展開し、クールジャパン戦略を推進するために、令和8年3月2日(月)に「CJPFアワード2026表彰式」を開催し、14の受賞取組を表彰いたしました。

※1:これまでの「クールジャパン戦略」で示した基本的なコンセプトやアプローチを踏まえつつ、中核であるコンテンツ産業に関する戦略も含め、クールジャパンを取り巻く環境の変化に対応した実効的なアクションプランベースで「新たなクールジャパン戦略」を策定。
https://www.cao.go.jp/cool_japan/aratana/pdf/honbun.pdf

Video category
award results

グランプリ

Discover Oita's Hidden Gems: The Art Edition
受賞者:大分県 (制作:ENGAWA株式会社)

大分県の隠れた魅力を工芸・アートを軸に描き、英語圏、とくに欧米豪の視聴者に向けて制作しました。重厚感を生むシネマティックな映像と欧米の嗜好に合わせたカラ―グレーディングで、地域のオーセンティックな空気感を表現。目のアップから始める構成で普遍的な惹きつけを生み、ターゲティングを行った広告配信で効果的に届けました。

受賞者コメント

このような栄誉ある賞をいただき、関係者の皆様に心より感謝申し上げます。「Discover Oita's Hidden Gems」というタイトルには、大分県が持つまだ見ぬ魅力、秘められた「逸品(Hidden Gems)」を世界中の皆様に「発見(Discover)」していただきたいという強い願いが込められています。本動画では、大分に息づく多種多様な芸術と歴史が織りなす文化の奥深さを、映像を通して丁寧に表現することを目指しました。今回の受賞を契機に大分の魅力が国内外の多くの旅行者に伝わり、実際に訪れていただけるよう、より一層プロモーション活動に邁進してまいります。

審査員コメント
田中 里沙
クールジャパン 官民連携プラットフォーム 共同会長
学校法人先端教育機構 事業構想大学院大学 学長

「Discover Oita's Hidden Gems」は、大分県の知られざる魅力が映画のような美しい映像でテンポよく構成された作品です。温泉はもとより、磨崖仏や原生林、伝統工芸など、土地に根差した「本物の日本」が洗練されて描かれていました。各地を何時間で回れるのかという情報など、訪れる人の視点から丁寧な紹介もさらりと入ります。海外発信の観点からは、より深く精神的な体験を求める欧米圏の富裕層やリピーター層に強く響く内容です。「静寂」や「職人技」といった日本独自の美意識が魅力的に強調されていて、旅の目的地としての格も高まります。

グランプリ

TOKYO | Okutama: Your Gateway to Forest Calm, Healing Retreats, and Exciting Adventures
受賞者:株式会社TYO

奥多摩の雄大な自然と四季、薪サウナや地元食材の魅力を、テンポある編集と躍動的なカメラワークで表現しました。水や森の音を重ね、五感で体験するような没入感を創出。英語圏・中国語圏の視聴者を中心に、都心近郊で楽しめる多彩なアクティビティを紹介し、テロップやURLで訪問へつながる導線も設けています。

受賞者コメント

この度は栄誉ある賞をいただき、大変光栄です。本作は、奥多摩という地域そのものを一つの体験として描くことを目指し制作しています。
JR東日本様とさとゆめ様が推進する「沿線をまるごとホテルにする」という独創的な事業とのタイアップにより、自然・アクティビティ・食といった多彩な地域資源をAnother Side of Japanの世界観で表現しています。制作と発信の両面でご協力いただいた関係者の皆さまに心より感謝いたします。

審査員コメント
矢野 貴久子
株式会社アイスタイル BeautyTech.jp 編集長

東京から行ける秘境的なわかりやすいメッセージ、動画内にしっかり案内が入っているわかりやすさ、自分事化しやすい、カメラワークのダイナミックさなど、個人的にも見ていて行きたくなってしまい、心を動かされました。さらに拡散する工夫と、コメント欄を活用してコミュニケーションするなど、動画を起点にさらに海外の方々との交流の場にできる可能性があると思いました。

準グランプリ

Yoron Island Your own life, your own voyage. 4K
受賞者:etooto株式会社

八百万の神を題材に島そのものを擬人化し、自然崇拝とアニミズムの視点から島に宿る命の逞しさと美しさを映像で表現しました。繊細な描写と象徴的な表現で世界観を強調し、多言語展開やSNS・空港サイネージでの発信を通じて視聴者層を拡大。国際映画祭での受賞を契機に認知が広がり、ロケ地を巡る訪問やSNS投稿を促す効果も生まれました。

受賞者コメント

この動画を制作する際、トレンドに流されない普遍的なものにしようと決めました。死生観の強い与論島に息づく、サトウキビ畑を揺らす風や、牛の尾っぽや、風化した骨。それらを絵本のように1ページずつ丁寧にめくるような作品にしようと。この作品の和名は「日日是与論」禅語の日日是好日をオマージュしたタイトルで、「その日一日に感謝し、ただありのまま生きる」与論島に生きるさまざまな「いのち」の擬人化を通して、大きな自然のサイクルを受け入れながら日々を繰り返す、島の美しさや逞しさを表現しました。

審査員コメント
牧野 友衛
一般社団法人メタ観光推進機構 代表理事
日本政府観光局(JNTO) デジタル戦略アドバイザー

与論島を、モノや生物をはじめとするさまざまな存在を擬人化することで描き出した、ストーリー性の高い映像作品です。SNSでの発信や観光協会での紹介にとどまらず、空港等のサイネージでも展開し、さらにシンガポール国際映画祭、アフリカ国際観光映画祭、日本国際観光映像祭、シネマヨーロッパ映画祭など、世界各地の映像祭へ出品することで、従来とは異なる発信チャネルから与論島の認知拡大に大きく貢献した点を高く評価しました。このたびの受賞、誠におめでとうございます。

準グランプリ

蒟蒻麻絲 KONJAC LINEN
受賞者:湖東繊維工業協同組合

滋賀・湖東地域に受け継がれる百年の職人技とストリートカルチャーを融合し、蒟蒻麻絲の光沢や色彩の移ろいといった素材の魅力を躍動的に表現しました。音楽や照明、FPV撮影(主観視点のドローン撮影)で動きの迫力を強調し、伝統と現代の文化が交差する世界観を演出。YouTubeやSNSで若年層と海外に発信し、Makuakeでの反響や万博での展示、出演者によるSNS拡散などオンライン・オフライン双方から認知と共感を広げています。

受賞者コメント

ご協力いただいたすべての皆様に心より感謝申し上げます。蒟蒻麻絲は、単に「伝統を守る」のではなく、「伝統を活かし、進化させる」ことを目指しています。技術の継承を軸に、地域や文化を越えて世界とつながる。私たちが届けたいのは単なるTシャツではなく、「産地の物語を纏う」体験。映像では、伝統を受け継ぐ職人と次世代を担うアスリートやスケーターの姿を交錯させ、「つなぐ」というテーマを躍動感とともに表現しました。今回の受賞を励みに、蒟蒻麻絲のブランド価値をさらに世界へ発信してまいります。

審査員コメント
田澤 麻里香
株式会社KURABITO STAY 代表取締役社長

この映像は、伝統的な技術と現代の感性を見事に融合させた「蒟蒻麻絲」の制作過程を美しく切り取り、職人の卓越した技と素材への敬意が観る者の心を打ちます。古来より息づく日本の特別な技術の価値や、人と自然、人と人の繋がりを感じさせる映像表現に深く感動しました。 熟練の技を新たな表現へとつなぐ挑戦は、継承のための創造であり、文化継承 × 創造性の本質を示す傑作として、多くの方に見ていただきたいと思いました。

優秀賞

新篠津産米魅力発信動画「わたしのふるさとの話」
受賞者:株式会社REACTOR

おにぎりが語りかけるというユニークな表現を通して、北海道・新篠津村の広大な田んぼや稲穂の風景、人々の温かさを体験的に描き出しました。外国人男性の視点で展開する物語により地域の魅力を自然に紹介し、地図表示などの映像表現で理解を促進。英語圏向けにYouTubeで発信し、さらにお米プロモーションイベントでも活用することで、オンラインとオフライン双方から認知拡大を図りました。

受賞者コメント

この度は栄えある賞をいただき光栄です。新篠津村の方々が、「わが子のように大切に育てたお米」だということから、その「子」が長い旅をして、食べる人のもとへたどり着き、自分の故郷について誇らしげに語りかける……という着想を素直に映像にしました。この作品を信じて任せてくださった新篠津村の方々、そして制作を支えてくれたすべての方々に、心から感謝します。

審査員コメント
渡邉 賢一
価値デザイナー/株式会社XPJP 代表取締役
株式会社ジオ・ガストロノミー 代表取締役

受賞、誠におめでとうございます。一粒のお米が食卓に届くまでのドラマを綴ったメッセージが気持ちよかったです。新篠津村の豊かな自然と、お米一粒に込められた情熱を情緒豊かに描いた素晴らしい作品でした。演出や表現もとっても優しく、特に「七人の神様」が宿り、「八十八の手間」がかかるという日本独自の精神性が、石狩平野の美しい情景と共に深く心に響きました。また、「イエスクリーン」や「グローバルギャップ」といった国内外の認証に裏打ちされた真摯な取り組みが、品質への強い信頼感を与えていると思います。冷めても美味しい「ななつぼし」が、長い旅を経て「あなたに会いに来た」と語りかける演出には、生産者の深い愛情を感じ、私たち審査員一同温かい気持ちになりました。

優秀賞

Modern Luxury, TOYAMA:IWASE篇
受賞者:株式会社wondertrunk&co.

富山を「モダンラグジュアリーな旅先」と再定義し、豊かな自然が育むウェルビーイング体験や革新的なクラフト、人々の精神性を上質な映像で表現しました。欧米富裕層向けに、静謐でシネマティックな画作りやネイティブライターのナレーションを採用。英語を中心に多言語で配信し、精緻なターゲティング広告や現地プロモーションと連動させ、訪問・商品造成へつながる導線を構築しました。

受賞者コメント

このたびは、このような評価をいただき、大変光栄に思います。ここ数年にわたり、富山が世界の旅先として多くの人に届いていくことを願い、地域の皆さまと共に続けてきた取り組みが、このような賞として評価されたことを大変うれしく思います。今回の動画では、桝田酒造店をはじめ、岩瀬地域の皆さまのクラフトマンシップに焦点を当て、富山ならではの魅力を丁寧に伝えることを大切にしました。
富山の素晴らしさが、これからさらに世界を魅了していくと信じています。制作に関わったチーム、そしてご協力いただいたすべての皆さまに、心より感謝いたします。

審査員コメント
クリス・グレン
有限会社パスト・プレゼント・フューチャー 代表取締役
ラジオDJ/インバウンド観光アドバイザー

地域に根ざす「職人」「料理人」を通して富山市岩瀬の魅力を丁寧に描いた作品です。食、伝統文化、景観をバランス良く盛り込んだ構成、脚本、撮影、編集は、いずれも完成度も高く秀逸で、落ち着いた雰囲気のナレーションもストーリーや映像とよく調和しており好印象でした。「この地を訪れてみたい」思わせる十分なきっかけを与えてくれる映像である点を高く評価しました。岩瀬の魅力が世界へ伝わることを期待します。

優秀賞

Beneath the Surface - Discover Okinawa with Hilton
受賞者:ヒルトン沖縄

沖縄の自然・文化・人々と深く向き合い、島に根ざす精神性を探る“深く潜る旅”を提案。主観視点の小型ドローン(FPV)やマイクロドローンなど最新技術を用いて景色の奥行きをとらえ、沖縄独自のリズムや空気感を没入的に表現しました。言語に依存しない構成で世界へ届け、ホテル館内上映やSNSなど多面的な発信と連動し、より深い沖縄体験へと誘う作品です。

受賞者コメント

この度はCJPF AWARD ムービー部門優秀賞という栄誉を賜り、心より御礼申し上げます。本映像は、沖縄を“訪れる場所”としてではなく、“心が没入する場所”として再解釈した映像です。自然、職人や地域の息づかいを通して、物理的な移動を超えた心理的なDIVEを描きました。
観光地としての表層的な魅力にとどまらず、土地に流れる時間や文化の奥行きに光を当て、旅の価値そのものを問い直す試みでもあります。
沖縄にある7軒のヒルトンは今後も地域と真摯に向き合いながら、その本質的な魅力を世界へと丁寧に翻訳し、発信してまいります。
本作が沖縄の新たな一面に出会うきっかけとなれば幸いです。

審査員コメント
渡邉 賢一
価値デザイナー/株式会社XPJP 代表取締役
株式会社ジオ・ガストロノミー 代表取締役

沖縄の島特有の風や光、音、そして伝統文化を気配として静かに伝えている点が極めて印象的でした。透き通る海や森の深さ、街のリズム、人の所作が丁寧につながり、見ているうちに自分が旅をしているような感覚に包まれました。ザネー浜やユニの浜の絶景に加え、琉球ガラスや宮古上布などの伝統文化も自然に織り込まれ、自然と文化が呼応する沖縄の奥行きを五感で感じることができました。ドローンやスローモーションを活用し、そこに在る時の流れを表現してゆく演出が、癒しと感動、そして旅への憧れを穏やかに呼び起こしてゆく、とても完成度の高い映像作品でした。

優秀賞

Japan Pearl 2025 Uwajima Kobe
受賞者:日本真珠輸出組合

海外から影響力のある発信者(インフルエンサー)を招いた産地ツアーを通じ、日本の真珠が“自然と人の共同作業”で生まれるジュエリーであることを映像で表現しました。里海やリアス海岸、森川海の循環、受け継がれる技や人々の思いをショート版では映像のみで描写。各SNSや展示会で発信し、本編へ誘導する導線を整備。取組の理念と共に産地理解と来場促進を図りました。

受賞者コメント

日本で真珠養殖が誕生して130年余り。その技術は改良を重ねつつ、世代を超えて脈々と受け継がれています。真珠養殖事業者は毎日喋らないアコヤ貝と対話をして真珠を育て、加工事業者はその真珠ひと粒ひと粒に磨きをかけて世界に送り出しています。こうした人々の日常の美しさが日本の真珠の美しさの原点です。この動画では、海外のインフルエンサーが真珠産地を巡り、彼らが感じた日本の真珠の魅力を語ってもらっています。撮影にあたり、宇和島の真珠養殖事業者様、市長や議員の方、山の守り人、神戸の加工事業者様、米国真珠協会様等多くのご協力をいただき感謝申し上げます。今後もJAPAN PEARLの魅力をシリーズでお届けして参ります。

審査員コメント
ダコスタ・レティシア
Japan Experience株式会社 プロダクト・マネージャー

『Japan Pearl 2025 Uwajima Kobe』は、静かなラグジュアリーと伝統的な職人技、そして自然を守る営みを描いた映像作品であり、非常に現代的なメッセージを伝えています。高い照りと繊細な美しさで知られる日本のアコヤ真珠は、「メイド・イン・ジャパン」に象徴される品質の価値を体現しています。本作は、真珠養殖の現場を捉えた映像や関係者へのインタビューを通して、日本の真珠の背景にある物語と、それを支える人と自然の関係性を丁寧に伝えているところを高く評価しました。

Project category
award results

グランプリ

日本のコンテンツを共に創り、戦略的に世界へ届ける文化交流プロジェクト
受賞者:マンガプロダクションズ / マンガアラビア

マンガプロダクションズ社とマンガアラビアは、いずれもサウジアラビアを拠点に日本のマンガやアニメ等を広める活動等を実施している。
マンガプロダクションズ社は、日本の制作会社と協力したコンテンツ制作や中東をはじめとする各国市場への日本のコンテンツのローカライズとプロモーションを行っている。マンガアラビアは、日本の出版社と正規契約を締結し、日本のマンガの翻訳を行い、現地で日本コンテンツの正規版の流通を行っている。

受賞者コメント

このたび、CJPF AWARD プロジェクト部門グランプリに選出いただき、大変光栄です。私は幼少期より日本のコンテンツに触れ、その創造性や価値観から多くの影響を受けてきました。本受賞は、マンガプロダクションズおよびマンガアラビアが、「日本のマンガ・アニメ・ゲームの力で、世界の未来を担う人々に感動を届けたい」という想いのもと、日本とサウジアラビア、そして世界をつなぐ架け橋となることを目指し取り組んできた、コンテンツ制作や教育事業の成果を評価していただいたものだと受け止めております。この栄誉を励みに、今後も国や文化を越え、次世代を育む取り組みを続けてまいります。

審査員コメント
山田 早輝子
国際ガストロノミー学会代表
株式会社FOOD LOSS BANK 代表取締役社長
Sports Doctors Network COO アジア代表

日本のマンガ・アニメ文化をそのまま世界に届ける表現の自由や正規流通の価値を前提として捉えた上で、Manga Arabiaおよびマンガプロダクションズが、中東地域の言語や教育環境、若い世代の文化的文脈に配慮しながら展開している点は評価に値します。日本法人とサウジアラビア拠点を通じた制作・IPマネジメント体制や、正規IPを活用した教育分野との連携は、日本と中東を結ぶ文化・産業交流の可能性を具体的に示しています。日本発コンテンツの海外展開において示唆に富む取り組みであり、内閣府CJPF審査員として、また私自身日本と海外でエンターテインメント事業に携わる立場から見ても、今後の国際展開を考える上で有力な選択肢として位置づけられると感じています。

準グランプリ

Another Side of Japan
受賞者:株式会社TYO

「Another Side of Japan」は、日本各地の自然・文化・食・産業など暮らしに根ざす魅力を、言語に依存しない高品質映像で世界へ発信するプロジェクトです。サステイナブルな旅の視点から地域の価値を再発見し、観光振興と地域活性化に貢献することを目的としています。

受賞者コメント

この度は栄誉ある賞をいただき、大変光栄です。Another Side of Japanは、世界にまだ知られていない日本各地の観光資源や文化的価値、人々の息づかいや物語を、心に響く映像として国内外に広く届けるプロジェクトです。ご支援いただいた各地域の皆さま、パートナーの皆さまに心より感謝いたします。これからも日本の新たな価値を世界に伝えるプロフェッショナル映像コンテンツシリーズとしての取り組みをさらに加速させ、持続可能な観光と地域ブランディングの実現に貢献してまいります。

審査員コメント
コチュ・オヤ
株式会社Oyraa 代表取締役社長

「Another Side of Japan」は、いわゆる“観光地としての日本”にとどまらず、地域に根ざした文化や人々の営みを、洗練された映像表現によって丁寧に掘り下げている点が印象的である。長尺とショートの双方を効果的に使い分けた設計や、グローバル視点での発信戦略により、海外視聴者に日本の多層的な魅力を自然に届けている。映像表現とマーケティング視点を高い次元で融合させた、今後の観光・地域発信のモデルとなる取り組みである。

準グランプリ

東京建物三津寺ビルディング
受賞者:宗教法人三津寺 / 東京建物株式会社 / 大成建設株式会社

御堂筋沿いの歴史ある三津寺を保存しつつ、寺院・ホテル・店舗が共存する都市型複合施設として再生したプロジェクトです。江戸期本堂の曳家保存と境内の開放により、多様な来街者が立ち寄れる場を創出。宗教儀式から文化イベントまで受け入れる新たな交流拠点を目指し、ホテルとの連携によって宿泊者にも仏教体験を提供するなど、地域文化の発信と寺院の持続性を両立しています。

受賞者コメント

「東京建物三津寺ビルディングの準グランプリ受賞を大変光栄に存じます。本プロジェクトは、江戸期の木造本堂を未来へ継承しつつ、寺院・ホテル・店舗が共存する“都市型寺院”という新たな都市のあり方に挑戦したものです。三度の曳家による歴史的建築の保存や、街に開かれた境内づくりを通じ、御堂筋の賑わいとともに、訪日外国人を含む多くの方々が日本の伝統文化を深く知る機会を創出しました。
地域に新たな交流と学びをもたらし、人々の思いをつなぐ場を実現できたことを嬉しく思います。本プロジェクトに携わったすべての皆さまに心より感謝申し上げます。」

審査員コメント
楠本 修二郎
ZEROCO株式会社 代表取締役社長
農業生産法人株式会社JAPAN FARM PARTNER 代表取締役社長
一般社団法人おいしい未来研究所 代表理事

これから急激な人口減少社会を迎える日本においては、日本に存在する様々な潜在価値を磨き上げ、他国に無い「パクられないオリジナルなモノやコト」のアップデートすることこそ、21世紀の経済成長分野となり得ると信じております。先人から継承し、磨き上げてきた「日本の精神性や審美眼」。それは神社仏閣においては空間デザインとして継承されてきただけでなく、今後においてウェルネスやマインドフルネス、食も含めたコミュニティ形成、インバウンド観光などの分野においても大切な拠点となってくることが予想されます。しかし一方で、檀家減少などの課題により、神社仏閣の長期的サステイナビリティが急激な勢いで脅かされています。未来にその設計・デザインを継承・育成しつつ、経済的な価値を創出していく戦略が待ったなしで求められており、本プロジェクトが、そう言った課題解決と経済的アップデートの両面において、礎の存在となれるよう期待しております。

優秀賞

インバウンド免税ECモール「TaxFreeOnline.jp」
受賞者:アイエントエマージ株式会社

訪日客が旅前・旅中に免税商品をオンライン購入し、空港やホテルで受け取れる日本初のインバウンド特化ECです。地方工芸品や地域限定品を手ぶらで購入でき、買い物が次の旅行先選びにつながる新体験を創出。免税手続きの簡素化とオンライン販路提供により、中小企業の販路拡大にも寄与します。多言語コンテンツや各国向けプロモーションを展開するなど、地方誘客と訪日消費拡大を同時に目指しています。

受賞者コメント

このたび CJPF AWARD 2026 にて、TaxFreeOnline.jp がプロジェクト部門優秀賞をいただき、大変光栄に思います。消費税免税という日本独自の制度を、eコマースでも適用する業界初の挑戦。許認可取得や特許取得を重ねながら実装してまいりました。今後は免税にとどまらず、日本各地の食、工芸、ファッション、カルチャーと旅の動線をつなぐ「旅行同期型マーケットプレイス」へ進化し、訪日外国人がまだ知らない日本と出会い、持ち帰れる体験づくりに挑戦していきます。

審査員コメント
軍地 彩弓
編集者/ファッション・クリエイティブ・ディレクター

インバウンド客もリピーター層の割合が増加している今、大切なのは消費額をいかに増やせるかです。2026年11月より免税システムがリファウンド型に変更になることも踏まえて、観光客だけでなく、国内の出品者にとっても利便性があるオンラインで免税ショッピングができるところを評価しました。無店舗でも日本製品を紹介して売れる仕組みづくりと、独自のSNSで日本製品のPRすることで今後取り扱いが広がり、利用者数が増加することを期待しております。

優秀賞

⽊桶職人復活プロジェクト
受賞者:⽊桶職人復活プロジェクト

2012年に小豆島で始まった木桶職人復活プロジェクトは、醤油蔵元や大工など多様な担い手と協働し、失われつつあった木桶づくりの技術を継承・再生する取組です。毎年の新桶製作や公開記録を通じて文化価値を広く共有し、欧米の富裕層を中心に職人技を体験する機会も提供。輸出促進コンソーシアムの活動により木桶仕込み醤油の海外需要も拡大し、伝統技術の継承と国際的な発信を両立した文化再生モデルとして発展しています。

受賞者コメント

このたび、クールジャパンのCJPF AWARD2026プロジェクト部門において「木桶職人復活プロジェクト」が優秀賞を賜り、大変光栄に存じます。日本の醤油のうち木桶仕込みは1%未満と言われる中、私たちは失われつつあった木桶による発酵文化と職人技を次世代へつなぐ挑戦を続けてまいりました。本賞は、共に汗を流してきた職人仲間や支えてくださる皆様との歩みの証です。日本の発酵文化を世界へ、そして子や孫の世代へ伝えていく決意を新たにしております。

審査員コメント
ローレン・ローズ・コーカー
Vegas PR Group 代表

優秀賞おめでとうございます!プロジェクトの資料を拝見し、国内はもちろん、海外にも展開の可能性を強く感じました。ワインやウィスキーの樽が既に同様の方法で再活用されていることから、既存の仕組みとの親和性が高いと感じたからです。また、釘や接着剤を使わない日本の高度な伝統技術である点も、海外において高い関心を集める要素になると感じました。海外での類似ケースなど参考にできる点も多いと思いますので、活用できる仕組みを取り入れながら、日本の伝統でもある木桶がより広く知られていくことを願っています。

優秀賞

富裕層向けサステナブルな文化体験サービス
受賞者:株式会社こはく

主に欧米豪の富裕層を対象に、地域資源を活かした少人数向け文化体験を提供し、伝統文化の継承と地域経済の活性化を図る取組です。古民家活用や地元調達などサステナビリティに配慮し、国際認証も取得。市場見学や郷土料理、工芸体験など多様なプログラムを展開し、行政・事業者と連携したPRや海外販路の拡大も進めることで、持続可能な観光モデルの構築を目指しています。

受賞者コメント

このたびCJPFアワード優秀賞を賜りありがとう御座います。地域の皆さまと日々体験を提供している仲間たちのおかげと、心より感謝申し上げます。地域の文化、歴史、技を伝えてくださる市場の皆様・職人・料理人・芸妓など地元の皆さまの協力があってこそ、持続可能な文化体験は成り立っております。本受賞を励みに、地域の皆様と共に挑戦し続け、次世代へ誇れる観光のかたちを築いてまいります。

審査員コメント
梅澤 高明
CIC Japan会長
A.T. カーニー シニアアドバイザー

インバウンド富裕層向けに文化観光体験を提供するサービス。多様な伝統工芸や優れた食文化を有する石川・金沢の文化資源を生かしたサービスで、欧米からの受入れ実績は全国でトップクラス、顧客の評価も高い。地域文化の継承と地域経済への貢献を実現し、高単価で持続可能な観光のモデルケースと言える。

Overall review

CJPF AWARD 2026 大臣総評

小野田 紀美
内閣府特命担当大臣(クールジャパン戦略)
内閣府特命担当大臣(クールジャパン戦略)

クールジャパン・プラットフォームアワード(CJPF AWARD)は、政府、自治体、民間事業者等が一体となってクールジャパン戦略を推進するにあたり、日本の魅力の海外発信等において優れた動画、あるいはプロジェクトを表彰することを通じ、担い手の皆様のご活躍を応援するものです。今回、プロジェクト部門では100件、ムービー部門では237件と多数の応募があり、グランプリの3件を含む14件が受賞作として選ばれました。応募していただいた皆様、また、審査員の皆様をはじめ、ご協力をいただいたすべての皆様に感謝申し上げます。
プロジェクト部門でグランプリを受賞された「日本のコンテンツを共に創り、戦略的に世界へ届ける文化交流プロジェクト」は、日本の複数の出版社と契約し、日本のアニメ・マンガをアラビア語の正規版として中東地域に広く配信し、日本発コンテンツの国際的な認知拡大に大きく寄与しています。正規版の配信・出版網の整備を通じて海賊版の抑止にも成果を上げるとともに、日本の制作会社と協力したコンテンツ制作を行うなど、日本と中東が連携してコンテンツを発信・創出する新しい協働モデルです。
ムービー部門でグランプリを受賞された「Discover Oita's Hidden Gems: The Art Edition」は、日本の地域文化が有する工芸、現代アート、歴史、地域の伝統行事である祭りなどの多彩な魅力を、洗練された映像表現で豊かに描き出し、大分県の観光資源に新たな価値と深みをもたらした作品です。「TOKYO | Okutama: Your Gateway to Forest Calm, Healing Retreats, and Exciting Adventures」は、映像の美しさに加えて、奥多摩の自然や文化に関する体験内容やその楽しみ方を、ターゲットに寄り添った分かりやすいテロップ等で伝えており、情報発信のフォーマットとしての完成度が高く、他の皆様にも参考になるモデルです。
グランプリを含む今回の受賞作品については、「クールジャパン官民連携プラットフォーム」のホームページや、関係省庁とも連携し、在外公館を通じて国内外に広く発信いたします。引き続き、官民で一体となって、強力にクールジャパン戦略を推進してまいります。

Judges

CJPF AWARD 2026 ムービー部門 審査委員長メッセージ

田中 里沙
クールジャパン 官民連携プラットフォーム 共同会長
学校法人先端教育機構 事業構想大学院大学 学長
クールジャパン 官民連携プラットフォーム 共同会長
学校法人先端教育機構 事業構想大学院大学 学長

今年度は237件の応募をいただき、日本らしさの演出に工夫を凝らした数々の力作に出会うことができました。エモーショナルな視点やユーモア溢れる表現など、個性が際立つとともに、各地の歴史、文化、自然、伝統といった世界に誇れる資源が豊かに美しく描かれています。
今回の審査では、表現の魅力に加え「視聴してもらうための仕掛けと気配り」を重視し、対象者の感性に真に届くかどうかを深く議論しました。
発信された映像が単なる紹介に留まらず、本アワードをきっかけにして、新たなコミュニケーションや日本への共感が広がっていくことを期待しています。

ムービー部門 審査員プロフィール

渡邉 賢一
価値デザイナー/株式会社XPJP 代表取締役
株式会社ジオ・ガストロノミー 代表取締役
ダコスタ・レティシア
Japan Experience株式会社
プロダクト・マネージャー
田澤 麻里香
株式会社KURABITO STAY
代表取締役社長
牧野 友衛
一般社団法人メタ観光推進機構 代表理事
日本政府観光局(JNTO) デジタル戦略アドバイザー
クリス・グレン
有限会社パスト・プレゼント・フューチャー 代表取締役
ラジオDJ
インバウンド観光アドバイザー
矢野 貴久子
株式会社アイスタイル BeautyTech.jp 編集長

CJPF AWARD 2026 プロジェクト部門 審査委員長メッセージ

夏野 剛
クールジャパン 官民連携プラットフォーム 共同会長
近畿大学 特別招聘教授 情報学研究所長
クールジャパン 官民連携プラットフォーム 共同会長
近畿大学 特別招聘教授 情報学研究所長

本年度の受賞作品は、社会実装や次世代育成を伴う「持続可能な仕組みづくり」が際立つ内容でした。
グランプリのサウジアラビアとのマンガ交流に見られる国境を越えた「共創」、寺院とホテルの共存や木桶職人の育成といった「伝統と革新の融合」が高く評価されています。また、訪日客向け免税ECの構築や地域の魅力を映像IPとして活用する試みなど、文化資源を現代のニーズに合わせて再定義する戦略性も見られます。
これらの取組は、日本独自の価値を一方的に発信するのではなく、双方向の交流や地域社会への還元を重視しており、クールジャパン戦略が「体験」や「対話」を軸とした新たなステージに進化していることを象徴する選考結果となりました 。受賞プロジェクトにおおいに敬意を払いたいと思います。

プロジェクト部門 審査員プロフィール

梅澤 高明
CIC Japan会長
A.T. カーニー シニアアドバイザー
楠本 修二郎
ZEROCO株式会社 代表取締役社長
農業生産法人株式会社JAPAN FARM PARTNER 代表取締役社長
一般社団法人おいしい未来研究所 代表理事
山田 早輝子
国際ガストロノミー学会代表
株式会社FOOD LOSS BANK 代表取締役社長
Sports Doctors Network COO アジア代表
コチュ・オヤ
株式会社Oyraa 代表取締役社長
ローレン・ローズ・コーカー
Vegas PR Group 代表
軍地 彩弓
編集者
ファッション・クリエイティブ・ディレクター

Organizer and Supporters

主 催

クールジャパン官民連携プラットフォーム
クールジャパン官民連携プラットフォーム(事務局:内閣府知的財産戦略推進事務局)平成27年12月に、官民・業種の垣根を超えた連携を行いクールジャパン戦略を推進するために設立。現在、多数の関係府省・関係機関、民間団体・民間企業・機関・個人が参加。各種情報共有やビジネスプロジェクト組成を後押ししています。

後 援

文化庁/農林水産省/経済産業省/観光庁/環境省/クールジャパン機構/日本政府観光局(JNTO)/日本商工会議所/東京商工会議所/

事務局

内閣府知的財産戦略推進事務局