クールジャパン モデル事例
CASE STUDY
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中国
24 藍と共に暮らす日常。
徳島が描く“ジャパンブルー”の
新たなストーリー。世界からジャパンブルーと称賛される鮮やかな「藍色」。藍染めに用いられる植物は世界中に広く分布し、その起源は約4,000年前の古代エジプトにまで遡ります。日本では万葉集で藍に関する句を見ることができ、奈良・平安時代から藍染めが広がったと考えられています。<br>藍は、一般的にジーンズなどに使用される「インディゴ」という名称でも知られていますが(現在はそのほとんどが合成インディゴで、天然のインディゴによる藍染は少数)、徳島の藍は今でもその多くが天然の染料です。また、徳島県では藍は染料だけではなく、実は古くから食としても親しまれてきました。「藍職人は病気知らず。藍食人は疲れ知らず」と言われ、その栄養価や機能性から近年ではスーパーフードとしても大きな注目を集めているのです。そうした藍の持つ可能性を多面的な視点から捉え直した、新しい世代によるムーブメントが、徳島県から続々と生まれています。
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島根半島の北方40-80kmに位置する隠岐諸島。大小約180もの島々で構成され、4つの有人島からなる自然豊かな諸島です。美しい自然に恵まれた離島でありながら、古より人と文化の交流が盛んで、後鳥羽上皇や後醍醐天皇の遠流の地として定められた歴史や、北前船の寄港地として栄えた歴史があります。 長い歴史の中で生まれた多様で豊かな文化は今もなお受け継がれ、そして隠岐に魅了された多くの人々が移り住む、移住者の多い島としても有名です。その移住者たちが、古事記に登場するほどに長い隠岐諸島の歴史を温ねて、島の新しい未来を創るために奔走しています。離島というハンデから“ない”ものが多い暮らしの中で、この離島だからこそ“ある”ものに気付き始めた人々がそこにはいました。
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九州
18 先取の精神で、薩摩焼酎を世界へ。―薩摩
鹿児島県南さつま市の「竹屋神社」は、祀られる神々の物語が鹿児島の焼酎の誕生と発展を予言したことから「焼酎神社」と呼ばれています。鹿児島は高温多湿で台風が多く、シラス台地の影響で米が育たず日本酒造りには向かない土地でした。 そのような中、江戸時代中期・薩摩藩の時代、サツマイモの伝来と共にこの地の酒文化として芋焼酎造りが盛んになります。以来、地理的に不利な条件を「蒸留技術」「黒麹」など海外の技術を取り入れることで克服し、独自の蒸留酒である芋焼酎を造りあげました。 薩摩藩は幕末に、日本の近代化を牽引した人材を多く輩出した地域。前例にとらわれることなく新しい時代をつくるため、困難な課題に果敢に挑戦する「先取の精神」が根付いています。個性豊かなそれぞれの蔵の挑戦、地域一体となった取り組みが、今も薩摩焼酎の魅力を世界へ広めています。
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九州
17 蔵元の情熱と戦略が、球磨焼酎の未来を築く。 ―人吉球磨
「球磨焼酎」は、WTOで地理的表示が認められている産地指定の焼酎の一つ。その産地である人吉球磨は熊本県南部の東西40km、南北10km の細長い盆地にあります。周囲を九州山地に囲まれ、日本三大急流の一つである球磨川が中央を流れ「日本でもっとも豊かな隠れ里」と称される場所。この細長い盆地に27の焼酎蔵が集中しているのは全国でも珍しく、それぞれの蔵が500年続いてきた米焼酎の伝統を引き継ぎ、自社の蔵の特徴・魅力を最大限に活かした個性あふれる焼酎を次々と造りだしています。 明治時代は日本酒の4倍もするほど高いお酒だった球磨焼酎。その価値の向上に向けた、経営者たちの取組も球磨焼酎の魅力の一つです。
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北陸
16 『SUSHI×TECHNOLOGY』で、世界に。金沢から食文化の未来を拓く
加賀百万石の歴史と文化を肌で感じられる兼六園、金沢城、長町武家屋敷跡。そして日本海の海の幸を味わう食文化で知られるのが北陸の地・石川県金沢市。「高級回転寿司・グルメ系回転寿司」のトップランナーとして多くのメディアで取り上げられ、絶大な人気を誇る“金沢まいもん寿司”は、2000年に金沢市で誕生しました。 金沢まいもん寿司を運営する株式会社エムアンドケイは、今、金沢を舞台として、日本の食文化=SUSHIの可能性を世界中へ拡大しようとしています。金沢まいもん寿司の先を見据える独自の戦略――それは、日本だけでなく、世界中の「食」に大きな影響を与える可能性を持っています。
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近畿
14 手を伸ばせば、そこに海がある。魚がいる。持続可能な発展と魅力が凝縮した、日本で一番海に近い町ー伊根町
「伊根の舟屋」で知られる伊根町は、多くの映画やドラマのロケ地になるなど、日本有数の景勝地です。手を伸ばせば、そこに海がある。魚が泳いでいる。日本で一番海に近い暮らしを体感できる場所―そんな伊根町だけが持つ多くの魅力をどのように伝え、発信していくか。 今、伊根町に住み、暮らしている人たちの想いやアイデアが、少しずつカタチになり始めています。初夏の岩ガキ、秋のアオリイカ、冬のブリ…四季を通じた旬の美味しさを味わってもらうための取り組み。1日1組のお客様に限定し、一番海に近い暮らしを心ゆくまで堪能してもらう宿泊。伊根町をさらに活性化させる新しいツーリズムの可能性。 伊根町全体で歴史と自然を守りながらも、新しいものを取り入れ、決して急ぐことなく、地域の未来へ向けて進んでいます。
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中国
12 4代目・女性杜氏が醸し出す多彩な味わいが、広島杜氏の伝統・技術を未来へつなぐ
広島杜氏の郷、安芸津。瀬戸内海に面し、江戸時代は広島藩の酒米の積出港として栄えた場所です。ここに、世界に影響を与えた100名の女性を選出する「BBC's 100 Women 2020」に日本人で唯一選ばれた杜氏 今田美穂さんが営む今田酒造本店があります。男性社会といわれてきた日本酒造りの世界で数少ない女性であるという功績、そして小規模な酒蔵ながら、3割を海外へ輸出し、日本酒の魅力を海外へ発信し続けていることが選出の理由でした。100年以上前に途絶えた最古の酒米の在来種である「八反草(はったんそう)」を復活させた「富久長」、牡蠣とのペアリングをイメージしたレモンのような酸味が特徴の「海風土」、日本酒の仕込み水の代わりに先代杜氏が残した吟醸を使った「レガシー」など個性的な味を生み出し、広島杜氏のストーリーと共に日本酒の魅力を世界へ発信しています。
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北関東
11 歴史と伝統を紡ぐ「虎屋」の目指す未来
創業の室町時代後期から500年の長きにわたり、日本の和菓子の歴史と文化の伝承を担ってきた「虎屋」は、日本のみならず世界にもその名を知られる老舗です。後陽成天皇の御在位中(1586~1611)より御所の御用を始め、古くから「虎屋」を愛するお客様の要望に応える一方、海外進出や、その味わいや魅力をより広く知ってもらうための新しい和菓子の展開も行ってきました。 「虎屋を継ぐこと」を目標に、高校時代からアメリカへ留学し、和菓子の製造現場やパリ店での勤務、他社での貿易業務等の学びなど数多くの経験を積み、2020年に満を持して社長に就任した18代・黒川光晴氏に「おいしい和菓子を喜んで召し上がって頂く」という経営理念をはじめ、老舗ならではの伝統の継承や、将来を見据えた攻めの戦略など、様々な取り組みについて語っていただきました。
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南関東
8 地産地消の醤油づくりを、世界に伝承
「創業170年のベンチャー」。 ホームページでも目を惹く、ちば醤油のコーポレートメッセージです。 創業は1854年。江戸時代から170年間使い続ける木桶で、時間をかけて醸造する伝統的な木桶仕込みの醤油醸造を守ってきました。伝統を継承する一方で、現社長の飯田恭介さんは、常に新しい取り組みを行っています。 醤油メーカーは現在、日本に1150社ほど。大手企業6社で約60%の売上を占め、それに続く準大手9社を加えると上位15社で、約75パーセントを占める寡占業界です。大手、準大手と同じことをやっていては私たちに成長はないという強い危機感を、飯田社長は抱いていました。その打開策の一つとして昭和60年代から、本格的な海外進出事業に挑戦したのです。
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北関東
7 蔵人になれるまち。 酒蔵での本物の酒造りに参加できる新しい酒蔵ツーリズムが、 日本酒の価値を向上させる
創業330年の酒蔵の敷地内に滞在し、酒造りが体験できる世界唯一の日本酒ツーリズムがあります。長野県佐久市にある橘倉酒造㈱で、かつて蔵人が寝泊まりしていた築100年の宿舎をリノベーション。地元の日本酒や美味しいごはんを味わいながら滞在し、実際に商品として販売される日本酒の醸造過程に蔵人として参加できるのです。日本酒好きなら一度は体験してみたい特別なプログラムは週末限定で実施され、2020年3月開業以来、リピーターも出るほど人気です。 このプログラムを発案し、運営を担う㈱KURABITO STAYの田澤麻里香社長は、日本酒ツーリズムや酒蔵の新たなブランディング、そして関わる人皆が幸せになれるツーリズムの実現を目指しています。
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