クールジャパン モデル事例
CASE STUDY
都道府県から探す
-
島根半島の北方40-80kmに位置する隠岐諸島。大小約180もの島々で構成され、4つの有人島からなる自然豊かな諸島です。美しい自然に恵まれた離島でありながら、古より人と文化の交流が盛んで、後鳥羽上皇や後醍醐天皇の遠流の地として定められた歴史や、北前船の寄港地として栄えた歴史があります。 長い歴史の中で生まれた多様で豊かな文化は今もなお受け継がれ、そして隠岐に魅了された多くの人々が移り住む、移住者の多い島としても有名です。その移住者たちが、古事記に登場するほどに長い隠岐諸島の歴史を温ねて、島の新しい未来を創るために奔走しています。離島というハンデから“ない”ものが多い暮らしの中で、この離島だからこそ“ある”ものに気付き始めた人々がそこにはいました。
詳細を見る -
九州
17 蔵元の情熱と戦略が、球磨焼酎の未来を築く。 ―人吉球磨
「球磨焼酎」は、WTOで地理的表示が認められている産地指定の焼酎の一つ。その産地である人吉球磨は熊本県南部の東西40km、南北10km の細長い盆地にあります。周囲を九州山地に囲まれ、日本三大急流の一つである球磨川が中央を流れ「日本でもっとも豊かな隠れ里」と称される場所。この細長い盆地に27の焼酎蔵が集中しているのは全国でも珍しく、それぞれの蔵が500年続いてきた米焼酎の伝統を引き継ぎ、自社の蔵の特徴・魅力を最大限に活かした個性あふれる焼酎を次々と造りだしています。 明治時代は日本酒の4倍もするほど高いお酒だった球磨焼酎。その価値の向上に向けた、経営者たちの取組も球磨焼酎の魅力の一つです。
詳細を見る -
北陸
16 『SUSHI×TECHNOLOGY』で、世界に。金沢から食文化の未来を拓く
加賀百万石の歴史と文化を肌で感じられる兼六園、金沢城、長町武家屋敷跡。そして日本海の海の幸を味わう食文化で知られるのが北陸の地・石川県金沢市。「高級回転寿司・グルメ系回転寿司」のトップランナーとして多くのメディアで取り上げられ、絶大な人気を誇る“金沢まいもん寿司”は、2000年に金沢市で誕生しました。 金沢まいもん寿司を運営する株式会社エムアンドケイは、今、金沢を舞台として、日本の食文化=SUSHIの可能性を世界中へ拡大しようとしています。金沢まいもん寿司の先を見据える独自の戦略――それは、日本だけでなく、世界中の「食」に大きな影響を与える可能性を持っています。
詳細を見る -
近畿
14 手を伸ばせば、そこに海がある。魚がいる。持続可能な発展と魅力が凝縮した、日本で一番海に近い町ー伊根町
「伊根の舟屋」で知られる伊根町は、多くの映画やドラマのロケ地になるなど、日本有数の景勝地です。手を伸ばせば、そこに海がある。魚が泳いでいる。日本で一番海に近い暮らしを体感できる場所―そんな伊根町だけが持つ多くの魅力をどのように伝え、発信していくか。 今、伊根町に住み、暮らしている人たちの想いやアイデアが、少しずつカタチになり始めています。初夏の岩ガキ、秋のアオリイカ、冬のブリ…四季を通じた旬の美味しさを味わってもらうための取り組み。1日1組のお客様に限定し、一番海に近い暮らしを心ゆくまで堪能してもらう宿泊。伊根町をさらに活性化させる新しいツーリズムの可能性。 伊根町全体で歴史と自然を守りながらも、新しいものを取り入れ、決して急ぐことなく、地域の未来へ向けて進んでいます。
詳細を見る -
中国
13 新しい価値、「瀬戸内テロワール」の創造
日本でいちばん海に近いワイナリー「瀬戸内醸造所」は、2021年広島県・三原市須波の造船所跡地に誕生しました。目の前は、瀬戸内海でも有数の多島美といわれる三原瀬戸。建物が風景を切り取り、どの場所にいても美しい絵画のような風景が広がる瀬戸内醸造所は「SETOUCHIを旅するワイン、SETOUCHIを旅するワイナリー」がコンセプト。産地ごとの特徴を活かし、補糖をせず果実の味わいと生産者の想いを大切にワインやシードルが造りだされています。併設されたレストラン「mio(澪)」では四季折々の瀬戸内の食材と、山の恵みから誕生したワインやシードルとのペアリングが楽しめ、瀬戸内海の新しい観光スポットとして注目を集めています。 太田さんは家業を継いだわけでもなく、飲食業やワイナリーを経営した経験もありません。まったくゼロから創造する時に大きな力となったのは、「地域との共創」だと言います。
詳細を見る -
北関東
11 歴史と伝統を紡ぐ「虎屋」の目指す未来
創業の室町時代後期から500年の長きにわたり、日本の和菓子の歴史と文化の伝承を担ってきた「虎屋」は、日本のみならず世界にもその名を知られる老舗です。後陽成天皇の御在位中(1586~1611)より御所の御用を始め、古くから「虎屋」を愛するお客様の要望に応える一方、海外進出や、その味わいや魅力をより広く知ってもらうための新しい和菓子の展開も行ってきました。 「虎屋を継ぐこと」を目標に、高校時代からアメリカへ留学し、和菓子の製造現場やパリ店での勤務、他社での貿易業務等の学びなど数多くの経験を積み、2020年に満を持して社長に就任した18代・黒川光晴氏に「おいしい和菓子を喜んで召し上がって頂く」という経営理念をはじめ、老舗ならではの伝統の継承や、将来を見据えた攻めの戦略など、様々な取り組みについて語っていただきました。
詳細を見る -
中国
9 必要なのは編集力
欧米、アジアなど世界中に“コナモン文化”を発信しソースを輸出するオタフクソース。対面営業で販路を開拓してきましたが、コロナ禍においてその営業手法が奪われました。海外営業部部長の洪輝星さん率いるチームは「現地の人とつながらなければ生き残れない」と奮起、オンライン料理教室やYouTube配信を行い新規販路を開拓、海外売り上げ前年比1.4倍を達成。成功の裏にはコンテンツ制作を起点とし海外の販路開拓を支援するTSSプロダクションとの強力なタッグがあったといいます。地方の企業であってもメディアを活用すれば現地の小売店や消費者とダイレクトにつながり販路を開拓できる。ローカル企業が達成した成功事例とは。
詳細を見る -
北関東
5 ザ・リッツ・カールトンというブランドが担保する、地元栃木の文化と食材のクオリティ
奥日光・中禅寺湖畔に、2020年7月にオープンした「ザ・リッツ・カールトン日光」。ユネスコ世界遺産に登録されている日光の社寺や、豊かな自然、文化など、古い歴史と伝統のある土地に誕生したラグジュアリーホテルは、今や満室の日も多く見受けられる日本でも屈指の人気のホテルとなっています。 実は、栃木県奥日光は日本最古といわれるリゾート地。そこに誕生した最先端のホテル「ザ・リッツ・カールトン日光」。その魅力の理由は、世界的にも評価されているサービスだけではなく、食をはじめとした、宿泊ゲストに提供するアクティビティ、館内デザインやそのディテールに至るまで、徹底した地元との融和と共存、エコシステムの構築への努力にありました。
詳細を見る -
京都から車で小一時間。険しい山道を進んだ先、京の奥座敷と呼ばれる花背(はなせ)地区に、ひっそりと佇む一軒の宿があります。美山荘という名を持つその宿は、1895年に峰定寺の宿坊として創業されました。 料理人自らが野山に入り集めた野草、山菜、そして鮎やアマゴなどの川魚、野鳥、猪、鹿、熊など野趣溢れる料理を味わい、数寄屋造りの名工・中村外二が手掛けた建物に包まれながら、私たち人間がまさに時を遡り、古来日本の山里生活に戻ることができる場所。 ここ美山荘では、俗世を忘れる特別な時間を、五感全てを使って堪能することができるのです。
詳細を見る -
東京・南青山「NARISAWA」のオーナーシェフ・成澤由浩氏は、日本が世界に誇る料理人であり、数々のイノベーティブな料理を生み出す表現者でもあります。 人と自然が共存する日本の「里山文化」に20年ほど前から注目。里山の豊かな食文化と先人たちの知恵を探求し、料理で表現する唯一無二の料理、"イノベーティブ里山キュイジーヌ"という独自のジャンルを確立。自然への敬意を込め、心と体に有益で、環境に配慮した持続可能な美食、“Beneficial and Sustainable Gastronomy”を発信し続けています。 成澤氏は国内外での様々な活動やメッセージを通して、里山文化を守りながら、”食”のあるべき未来への一歩を模索し続けているのです。
詳細を見る