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海外拠点
10 最後の成長市場アフリカで、干しいもを輸出事業に育てる
近年、素朴な味わいと健康食品としての価値が再評価され、人気が高まっている干しいも。実は江戸時代から作られており、約200年もの技術の蓄積があります。東アフリカ・タンザニアのMatoborwa(マトボルワ)社は、茨城県の老舗㈱照沼の協力を得て、干しいもを新しい輸出産業にすべく奮闘中。成功の鍵は日本の専用品種「タマユタカ」の導入と、それを現地の契約農家と二人三脚で栽培する体制づくりです。遠く離れた日本とタンザニア、それぞれ独自に発展してきた干しいもづくりが、今結び付いて新しい事業になろうとしています。アフリカのアグリビジネス、および食品加工事業について、これまでの経緯と今後の成長可能性を、長谷川代表にお話いただきました。
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南関東
8 地産地消の醤油づくりを、世界に伝承
「創業170年のベンチャー」。 ホームページでも目を惹く、ちば醤油のコーポレートメッセージです。 創業は1854年。江戸時代から170年間使い続ける木桶で、時間をかけて醸造する伝統的な木桶仕込みの醤油醸造を守ってきました。伝統を継承する一方で、現社長の飯田恭介さんは、常に新しい取り組みを行っています。 醤油メーカーは現在、日本に1150社ほど。大手企業6社で約60%の売上を占め、それに続く準大手9社を加えると上位15社で、約75パーセントを占める寡占業界です。大手、準大手と同じことをやっていては私たちに成長はないという強い危機感を、飯田社長は抱いていました。その打開策の一つとして昭和60年代から、本格的な海外進出事業に挑戦したのです。
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中国
9 必要なのは編集力
欧米、アジアなど世界中に“コナモン文化”を発信しソースを輸出するオタフクソース。対面営業で販路を開拓してきましたが、コロナ禍においてその営業手法が奪われました。海外営業部部長の洪輝星さん率いるチームは「現地の人とつながらなければ生き残れない」と奮起、オンライン料理教室やYouTube配信を行い新規販路を開拓、海外売り上げ前年比1.4倍を達成。成功の裏にはコンテンツ制作を起点とし海外の販路開拓を支援するTSSプロダクションとの強力なタッグがあったといいます。地方の企業であってもメディアを活用すれば現地の小売店や消費者とダイレクトにつながり販路を開拓できる。ローカル企業が達成した成功事例とは。
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北関東
7 蔵人になれるまち。 酒蔵での本物の酒造りに参加できる新しい酒蔵ツーリズムが、 日本酒の価値を向上させる
創業330年の酒蔵の敷地内に滞在し、酒造りが体験できる世界唯一の日本酒ツーリズムがあります。長野県佐久市にある橘倉酒造㈱で、かつて蔵人が寝泊まりしていた築100年の宿舎をリノベーション。地元の日本酒や美味しいごはんを味わいながら滞在し、実際に商品として販売される日本酒の醸造過程に蔵人として参加できるのです。日本酒好きなら一度は体験してみたい特別なプログラムは週末限定で実施され、2020年3月開業以来、リピーターも出るほど人気です。 このプログラムを発案し、運営を担う㈱KURABITO STAYの田澤麻里香社長は、日本酒ツーリズムや酒蔵の新たなブランディング、そして関わる人皆が幸せになれるツーリズムの実現を目指しています。
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01 外国人・日本人の視点で探求する、 日本の「食・食文化」のポテンシャルと、共創の可能性。
クールジャパン資源として大きなポテンシャルを持つ日本の多彩な「食・食文化」。世界各国の人々に向けたブランディングの実現や、趣味嗜好に合わせ日本の魅力を伝えるため、様々な視点で「日本の食・食文化」の可能性を探求する活動の一つがCJPFライブです。2022年9月1日に行われた第1回CJPFライブは料理家、旅行プランナーや地域プロデューサーなど多方面で活躍しながら、「日本の食・食文化」に深く関わりながら、その活動やメッセージを世界に発信するゲストが集まりました。それぞれの視点から語る「日本の食・食文化」の魅力やポテンシャルをダイジェストでお伝えします。
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北関東
6 北半球・南半球での通年ぶどう生産で日本の農業とライフスタイルに変革をもたらす
世界から最高級品質として高い評価を得る日本のフルーツ。その裏側では、生産者の減少、高齢化や他国の台頭など数多くの課題を抱えています。 三井不動産発の社内ベンチャー企業「GREENCOLLAR」は2019年、三井不動産グループの事業提案制度「MAG!C」で採択され、誕生しました。季節が真逆の日本とニュージーランドの両国で日本品種の生食用ぶどうを栽培し、世界へ向けて販売する事業を行っています。 事業を通じて社会課題へ立ち向かうとともに、ホワイトカラーでもブルーカラーでもない、グリーンカラーという新たなライフスタイルを提案しています。
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北関東
5 ザ・リッツ・カールトンというブランドが担保する、地元栃木の文化と食材のクオリティ
奥日光・中禅寺湖畔に、2020年7月にオープンした「ザ・リッツ・カールトン日光」。ユネスコ世界遺産に登録されている日光の社寺や、豊かな自然、文化など、古い歴史と伝統のある土地に誕生したラグジュアリーホテルは、今や満室の日も多く見受けられる日本でも屈指の人気のホテルとなっています。 実は、栃木県奥日光は日本最古といわれるリゾート地。そこに誕生した最先端のホテル「ザ・リッツ・カールトン日光」。その魅力の理由は、世界的にも評価されているサービスだけではなく、食をはじめとした、宿泊ゲストに提供するアクティビティ、館内デザインやそのディテールに至るまで、徹底した地元との融和と共存、エコシステムの構築への努力にありました。
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京都から車で小一時間。険しい山道を進んだ先、京の奥座敷と呼ばれる花背(はなせ)地区に、ひっそりと佇む一軒の宿があります。美山荘という名を持つその宿は、1895年に峰定寺の宿坊として創業されました。 料理人自らが野山に入り集めた野草、山菜、そして鮎やアマゴなどの川魚、野鳥、猪、鹿、熊など野趣溢れる料理を味わい、数寄屋造りの名工・中村外二が手掛けた建物に包まれながら、私たち人間がまさに時を遡り、古来日本の山里生活に戻ることができる場所。 ここ美山荘では、俗世を忘れる特別な時間を、五感全てを使って堪能することができるのです。
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佐賀県嬉野温泉に、二万坪もの敷地に塩田川をまたぐように、いくつもの温泉やレストラン、贅沢な客室の数々を持つ旅館「和多屋別荘」があります。コロナウイルスの影響もさることながら、時代や人々の志向の変化により、日本全国の老舗温泉旅館は厳しい時代を迎えています。そのような中「和多屋別荘」の業界をリードする取り組みが注目されています。 従来の「旅館」としてのみならず、旅館の魅力がふんだんに生かされた新たなワーケーションオフィスとしての活用、また、地域の魅力を発信していく拠点としての経営――その立役者、代表取締役の小原嘉元氏に斬新な取り組みの数々についてお話いただきました。
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「守るべき伝統、という価値観に縛られすぎると、動けず、停滞してしまいます」と話すのは、富山県・桝田酒造店の5代目当主、桝田隆一郎さん。桝田さんはドンペリニヨンの5代目醸造最高責任者を務めたリシャール・ジョフロワ氏が手がける画期的な日本酒「IWA」プロジェクトのコラボレーターでもあります。1000年の歴史を持つ日本酒について、桝田さんは「ブランド力と戦略性の欠如」という課題を感じてきたといいます。常に「今、私がやるべきかどうか」という判断で動き続けてきた取り組みは、日本酒に新たな価値観を吹き込んだ「IWA」、アーティストやブリュワリーなど個性的な店が立ち並ぶ地元・岩瀬の美しい町並みへと結実しています。
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